まさにトマトペーストを作っているところ
8月下旬のトルコはまだまだ暑い。
コンヤのベイシェヒールに来て、古い歴史地区散策を続けているとサルチャと呼ばれるトマトペーストを作っている所に遭遇。
今はトルコ料理を語る上でトマトなしでは語れないし、それから作るペーストもまた不可欠なもの。
夏場に大量に出来るトマトを、冬に食べるにはどうするのか??
一つは半分に切って乾燥させてドライトマトにする。
二つ目はピューレ状態にしてから煮詰めたペーストにする。
三つ目は青いトマトに関してはピクルスにする。
四つ目は水煮して缶詰めに加工する。(これは家庭ではほとんどしない。)
ざっとこのような保存方法がある。
では保存するのはなぜか?
一つは夏にトマトが大量に出来るので安く手に入るし、冬には逆に高騰する。
二つは太陽の恵みを受けて栄養価も高いが、冬のものはハウスものが多く栄養価も低い(季節に逆行)。
三つ目は工場で作られたペーストよりは、自分の目で選別し作ったほうが、確かな味で美味しい。
ざっとこれらの理由があげられる。
街中の生活なら、スーパーでペーストを買うのが当たり前だけど、訪れた歴史地区は経済的にも所得の低いらしいのも現実問題としてあるらしので、こういう節約術が今でも見られることも多いのだ。
これを作っておけば冬を過ごすまで買う必要性はなくなるからだ。
自分の家で作ったトマトを使う人もいるかもしれないが、市場でペーストを作る為に何十キロもトマトを買う光景を見にする。
作り方としては、大量に買ったトマトを水で洗いながら選別し、透明のビニール袋に入れて塩を入れる。それを日光が当たる炎天下で4~5日間放置する。
この工程が非常に面白い。
そうすると泡が出てくるけど、トマト自体がかなり柔らかくなる。(この工程はここでは見れなかったが、別の地域で見れたので、後日アップ予定。)
それをすり潰してから、ざるで皮と種を分けてから、大鍋で煮詰めていく。
頃合いを見て、大量の塩を加えて、火を止める。
似ている時の大鍋の勢いは迫力ある!飛びはねたら火傷確定!
地獄釜とはまさにこのこと!
ここまで煮詰めて一先ず完了。
あとはこれを家の屋上で2~3日間日光で水分を抜く。(この工程も別の場所で見る事が出来たので後日アップします。)
それを空き瓶に詰めて保存するだけ。
空気に触れないようにすれば大丈夫らしい。
味見してみて!ってくれたけど、塩気が結構きつくてこれだけじゃあ、あまりよくわからんかったのが正直な話。
既製品のペーストと別々に調理してみたらわかるのだろうなー。
それにしても保存食続々!楽しい楽しい!