トルコ料理紀行 ~全土制覇へ!食探求の旅~

トルコ料理を紐解く旅に出かけた。トルコ中をくまなく旅し、食べまくり、触れ合いのなかでトルコの食を探し求めていく。

タルハナ作り・仕上げ

 

昨日タルハナを大鍋で練り上げたところで火を止め、一段落着いた時に、

「今日は火を止めて冷ますから、最後の工程は明日の朝からするから、その時来なさい。」

そう言われていた。

 

 というので、約束した時間に行ってみると、すでに女性人たちが集まって、タルハナを干す工程をしていた。

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 まずは、昨日の生地をこのように団子状に丸め、

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 せんようの道具の上に置いて、

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 蓋をして、足で踏むと、このようにキレイな丸状で薄いものとなる。

 

 話に聞くと、昔はこういう道具は使われておらず、すべて手作業だったという。団子状に丸めた後も、薄くするのも手で行っていたから、一つ仕上げるのも時間がかかったみたいだ。

 この道具も、板と板をちょうつがいで合わせた手作りでシンプルなものだが、この発明でタルハナ作りの時間が、一気に短縮された。

 蓋を合わせて、足を乗せ、数回足ふみするだけで、こんなにきれいに出来るのだから。

 実際おばさんに試しに作ってもらったけど、その違いは歴然だった。

 そのお陰かなーー、タルハナ作りもそんなに大変って感じには見えず、むしろ楽しんでいる感じだった。

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 ビニールシートを敷いてるから、衛生的にも、はがす際にも理にかなってる。

 それを一枚一枚よしずに並べていく。

 全員で十数人での共同作業で、それぞれの持ち分があるから、あっという間に作業が進んで行く。

 

 昨日は見学できそうになかったタルハナ作りの工程だったけど、結局最後までみることが出来て、任務を果たせた感じ。

 

 せっかく見せてもらえたので、その場から近くの店で大量の茶菓子を買って、みんなで食べてもらうように、一番年輩らしき人に渡した。

 トルコではお客さんに気を使わせたりするのは恥、もらいものは受け取らない、受け取れないっていう文化もある。

 でも、感謝という気持ちだからってきちんと説明すれば、受け取ってくれる。事実その方が自分としても気持ちがいい。

 作業の合間で、ティータイムはあるだろうから、みんなで食べてくれればいいわけで。ティータイムのお菓子はいくらあってもいい。

  

 今回はある情報筋からコンヤのベイシェヒールの秋の風物詩タルハナをゲットしたので、急きょこの旅に出たけど、数日の滞在で何とか一通りの工程を見ることが出来て満足。数日間でもすごい充実感だった。

  

 さっ、次はどこの町へ行こうかなーーー。