ムーラ県の中心・ムーラへ到着
午後3時ごろ、マルマリスで日本からのクライアントともお別れ。
妻共々、どこへ向かおうか?
東西南北でじゃんけんして決めようか?
直前まで決められず、バスターミナルへ。
しばし考えた後、ムーラ県の県庁所在地のあるムーラ市へ。
以前、郊外をバスで通った事があったが、面白そうな何かがある感じもなくて、ピンと来ていなかったため気が進まなかった。
少し調べてみると、どうやら古民家が立ち並ぶ景観のいい写真が飛び込んできた。
その一枚で決断!
5分後に出発するミニバスに乗り込んだ。
仕事が終わり、バスターミナルに下ろしてもらった直後だったので、いい流れだった。
こういう流れは乗っていこう!ムーラでは逆に面白そうかも!
ムーラのバスターミナルでも市内行きの運転手さんにいろいろ教えてもらい、更にワクワクしてきた。
夕方、高台に登ってみると素晴らしい景色が!
パノラマ写真で撮ると更にいい。
散策していると、このような変わった煙突を目にする。
ムーラの煙突は有名だそうで、素焼き瓦を27枚使って、煙が効率よく外に出るように計算されているのだそうだ。煙がこもらずに一酸化炭素中毒にならないのだという。
1軒に数個の煙突が出ている家も多く、一つは調理用、一つはサロンを温め、一つは子供の部屋に使っているという話も聞いた。
中心地には、アラスタという職人の工房が集まっているところがあった。
今は昔とは違い、職人の数も減り、空き家もおおい。
そこでトルコのビール会社のエフェス・ピルセンがここに投資し、多くのバーやレストランを開いたそうだ。
ボドルムやマルマリスなどの沿岸のリゾート地ならともかく、内陸の街に投資したというのも興味深い。
だが、思惑通り、多くの客が集まり酒を交わしていた。
内陸に入って、こんなにオープンな所は初めてかもしれない。
古民家が立ち並び、落ち着いた町なのに、酒場はにぎわっているというのが、僕には不思議に思えた。でもこういう町が存在することにとてもうれしく思ったし、とても居心地が良く感じた。
それでいて治安はいいし。
今日はいい選択をしたなと実感。
明日から散策開始とする。