トルコ料理紀行 ~全土制覇へ!食探求の旅~

トルコ料理を紐解く旅に出かけた。トルコ中をくまなく旅し、食べまくり、触れ合いのなかでトルコの食を探し求めていく。

ムーラの朝飯・ムーラケバブ

 

 今日は早速、昨日バス停で運転手さんが言っていたムーラケバブを食べに早朝6時半に起床。

 

 幸いその食堂がホテルの前だったからよかったのです。

 

 ケマルさんという、この道50年の熟練シェフ。

 この肉料理は、朝限定のスープで、しかも売り切れ御免!

 日にもよるけど数十人分作るみたい。

 昼食にはキョフテ(肉団子)を焼いてるそうだ。

 

 6時開店で9時には確実になくなるという、地元密着の朝限定の朝飯ってわけ。

 

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 オーラックっていう、子ヤギの部位をオーブンで焼くところから始まる。

 子羊よりも脂身は少ないけど、スープにしたとき、脂っぽくならないし、筋肉質だから味も良く出るそう。

 特にこの辺りは子ヤギの方が好まれてるみたい。

 

 焼いた子ヤギを土鍋に入れて、肉の量に合わせて加える。それを、パン屋の窯を使って12時間じっくり火を通すそうだ。

 この水加減がとても大切で、夜中にも確認しに行くんだって。

 

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 食堂で出されたのがこれ。

 透き通ったきれいな肉入りのスープ!

 

 黒コショウがかかってるけど、レモンを絞って、これ用のピデをちぎってスープに浸す。このピデだけ食べても美味しいよー。焼きたてで、外はパリパリ。

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 こんな感じに、ふにゃふにゃに。

 スープの味を吸って、するっと喉を通っていきます。

 

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 ここで面白いのが、希望すれば、スープだけはお変わりがある。

 店主がスープを足してくれるので、またピデをちぎって増量して、お腹を満たしていく。

 常連さんの中には、なんと裏ワザで、スープだけ注文する人もいた。

 肉がなくても12時間かけて作ったのに変わりはないし、スープが美味しいからと語ってくれた。

 値段も肉入り450円と肉なし200円。

 

 数十分観察がてら座っていたけど、ほぼ男たちの食堂と化していて、入れ替わり立ち代わりこれを食べて仕事に出かける感じ。

 朝から肉料理はこってりと思うけど、好きなご飯を、朝から栄養満点!

 しっかり食べて仕事へ行くのって、いいじゃないか!

 

 トルコ各地にはいろんな朝飯があるけど、早朝に合わせておじさんたちと一緒に食べるのも、楽しいし、旅にメリハリをつけてくれるし、好きなんだよなー。