トルコ料理紀行 ~全土制覇へ!食探求の旅~

トルコ料理を紐解く旅に出かけた。トルコ中をくまなく旅し、食べまくり、触れ合いのなかでトルコの食を探し求めていく。

ムーラ市で食べたもの

 

 ムーラで聞き込みをしていると、どうやらボルルジェ(日本名でササゲ豆)を特に多く消費するという。

 

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 今の時期はフレッシュなものを摘み取って調理。茹でて、レモン、にんにく、オリーヴオイルで簡単に合わせた冷菜は、ラク(蒸留酒)のあてにもぴったり。

 また

 

この状態でも糸を通して乾燥させることもできる。

 

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 ボルルジェ・タラトルという料理。オリーヴオイルにトマトペースト、レモン、にんにくを加え、小麦粉でとろみをつける。

 

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 冬は乾燥豆を茹でてサラダとして食べるのが一般的なのだそうだ。

 

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 またこの辺りでは、トップ・タルハナという保存食がある。

 小麦の収穫の後、秋になる前に小麦とヨーグルトを練ってから天日干しして作る。冬の時期に主に食べられ、水に浸けて柔らかくしスープにする。このタルハナスープにも乾燥ササゲ豆を入れるという。

 

 ササゲ豆の栽培に適しているのか?ここまで愛している地域も珍しい。

 

 

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 ポロネギの炒めものも家庭料理にあがる。

 

 いろいろ見ていると、エーゲ海地方は野菜だけで一品が存在するし、冷菜からメインまで野菜だけでも成り立つ。

 トルコ東部は放牧が盛んで肉が豊富で、肉の入っていない料理は料理じゃないと言う。

 その反対に、野草や山菜、ハーヴが豊富なエーゲ海とはある意味真反対の食事。

 

 油にしても、西のオリーヴオイルと東のバター AND 羊の尾の脂

 

 トルコの食は肉料理のイメージが強いけど、決してそうじゃないと感じる。

 西側はお酒も飲むから前菜の種類も多い。

 季節に応じて、旬の野菜を楽しめる地域。

 

 調理法やアレンジは少ないから、一つの食材で一つの冷菜っていうのも多い。逆にいうとシンプルな分食材の味がダイレクトに来る。

 

 いろんな野草や食材の味、風味を楽しむならエーゲだな。