トルコ料理紀行 ~全土制覇へ!食探求の旅~

トルコ料理を紐解く旅に出かけた。トルコ中をくまなく旅し、食べまくり、触れ合いのなかでトルコの食を探し求めていく。

中国新聞・海外メールに”滑らかなフムス 父の味”の記事が掲載されました

 

中国新聞 海外レポート

 

第30回 滑らかなフムス 父の味 が掲載されました。

 

2013年に初めて東地中海のアンタキヤを訪れ、そこで見つけた小さなフムス屋さん。

今回2015年には、妻と一緒に再訪。

 

前回数日間毎日店を訪れフムスを食べ、オーナーとも仲良くなった。

 

トルコでは単品勝負の店は本当に少ない。

ロカンタと呼ばれる食堂でも、ピデ屋さんでも、それだけ勝負っていう店が実に少ない。

みんな、お客さんの要望に応えて、色々とメニューをそろえたがる。

 

その点、ここのフムス屋さんは、定番のフムス、オムレツ乗せ、フムス・パチャと呼ばれるパンのフムスのせの3種類のみ。

 

昔と比べて、フムス屋さんも減り、数軒のみらしい。

 

トルコではこのアンタキヤ県のみ、フムス専門店があると思われる。

 

フムスはひよこ豆アラビア語読み。トルコ語ではノフットという。

トルコでノフットください!というと、

ひよこ豆のトマト煮が出てくる。それをピラフの上にのせて食べると旨いのだが、

全然違う料理が出てくるわけだ。

 

ヨルダンやシリアなどの中東のアラビア諸国ではフムスというひよこ豆のペーストがよく食べられる。

アンタキヤの地もシリアと接しているし、オスマン時代は同じ領土内で、多くのアラブ系の人も住んでいた。

 

その影響で、今でもアラブ系の人も住んでいるし、その食習慣も以前よりはトルコの影響を受けたり、人口が減ったりで、少なくなってはいるものの、こうしてまだアラブの食がトルコの地で垣間見ることが出来る。

 

フムスは、今ではメイハーネ(居酒屋)の冷菜の一つとしてよく出されるが、ここでは食事として提供されている。

特に朝からがっつりフムス!

とくにパンのフムスのせは、ペロッと流し込むように食べられる。

トルコのティリットに似せたオリジナルな食べ方だ。

 

若者や、食欲がある人は、やっぱりオムレツ乗せだな!

 

 

父から受け継いだ味を娘が守っている。

でも、後継ぎの事を心配されてたなー。

親戚の誰でもいいから、父の味を守ってくれる人がいたらと、、。

 

とても小さな店だけど、とても好感が持てるし、フムスも絶品。

通わないわけにはいかなかった。

 

本当に無くなってほしくない店の一つ。

 

フムス愛を感じる店だし、フムスの真の美味しさを味わえる。

イスケンデルンのフムス・エヴィと言えば、だれでも知っている

 

 

是非一度訪れて欲しい。

 

 

って事で、レポートも拡大して読んでください。

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 出前が入った!

 ピデ、定番のフムス、ピクルス、野菜が準備される。