中国新聞・海外メールに”厳選食材でパイ状菓子”と題してバクラワの記事について
今回で第34回目の海外メールです。
お菓子のレポートも少なかったですし、ここで中東やバルカン半島でも定番、というか、お菓子の王様とも言えるバクラワについてのレポートです。
オスマントルコが征服していた地域に、今でも食べられ続けられているバクラワですが、その聖地とも言える場所が、トルコの南東部のガズィアンテプ。
アルメニア、アゼルバイジャン、バルカン諸国、ギリシャにもありますね。
特にギリシャはバクラワは我が国ものだと言ってるらしいと、トルコ人の中からそんな話を耳にすることもある程です。
しかし、食材や工程にとことんこだわって作られるバクラワがここアンテプにあります。すべてのバクラワを食べてきた訳ではありませんので、今のところこれを越えるものが出るまではとしておきましょう。
余談ですが、ちなみにそれまでは、ニュージーランドで食べたシリア人が作っていたバクラワでした。
今回はイマム・チャーダシュという老舗に伺い、レポートしました。
名店だからトルコ人の観光客もこの店めがけて、絶え間なく店の中に入っていきます。さすがです。
それでは皆さんもお客さんと一緒に入店してください。
いかがでしたか?
美味しそうでしょう?
もっとディープなレポートは写真も文章も増やして別の場所で公開していきます。
ここのバクラワを食べたら、もう他のバクラワは食べることが出来ません。そこまで極めた感があります。
トルコには2種類のピスタチオがあって、つまみに向いている脂分が少なめでぷっくりした肉厚のシイルト県のものと、脂分も香りも色もきわだつアンテプの物があります。シイルトのピスタチオはイランやアメリカ産のものと似ていて、日本に輸入されているピスタチオと似ています。
アンテプの脂分の多いピスタチオを使ったバクラワは、日本では決して味わう事が出来ない味と、何といっても香りが際立ってて、食べると口から鼻へ抜けていくんです。
バクラワの食べ方にも、ちょっとしたコツがあって、それをすると普通に食べるよりも、はるかにバクラワ本来の味を感じることが出来ます。これも別のレポートで公開します。
これを超えるバクラワがあるとすれば、そこも聖地として認めなければなりません。
可能なら、バクラワが存在するバクラワの旅に出かけてみたい!お金があればこだわりの旅を是非企画して行ってみたい。お菓子の企業にスポンサーになってほしいな!
歯が溶けるほど甘いバクラワは要らない!なんて言わないで。
まずはここのバクラワを食べた後に!
日本人にも、いつの日か、このバクラワのテクニックを取得して、もっと素材や工程、サービスまで洗練させてみて欲しいなと思わなくもありません。
日本人なら、どこまで洗練させることが出来るのだろうと、その可能性をみたいものです。
きっと近いうちにバクラワ修行に出向く日本人の若者が現れるかもしれません。