タルハナ作り・パート2
先日からタルハナを作る工程を見れないかと、とにかく聞き込みと散策を続けてきた。
みんなが口をそろえて言うのは、
「あと1週間早く来てたらねーー、それでもまだ終わったわけじゃないから。もし見かけたら電話してあげるわ!連絡先教えて。あと早朝歩いてみたら、見つかるかもよ。」
そんな風に言ってもらい、チャンスがあるかも?と少し望みが広がった。
そのアドバイス通りこの日は早朝から散策を開始。
ここベイシェヒールでそんなに長くは滞在できないから、チャンスは残り少ない。
これで駄目なら来年に託そう、そう思った。
エリアもアドバイス通りに限定して、くまなく回ると、一軒だけ今から作るであろう大釜が家の前でセッティングされてあった。
よしっ!ラッキー、運を引き寄せたーーー!
興奮状態で家の方に尋ねると、今から作ると言う。
でも、それからが問題だった。トルコではよくある事だが、女性ばかりで作るし、男性の僕が写真を撮ったりしないで欲しいとの事。
主人も居ないし、勝手にそんなこと許可できないと、結構強く断わられた。逆の立場になって考えても気持ちはわかるから、相手を責めるわけにいかない。日本の田舎に西洋人が突然訪れて、ためらう事もあるだろうし。
トルコ人は日本人よりも外からのお客をためらう事もなくもてなすけど、男性が女性の社会に入り話をするという点では、難しくなる。
まだ保守的なところはあるわけだ。
うーーーん、せっかくのラストチャンスがーーー。
チャンスが無くなったわけじゃないから、一応キープしておこうと、別の場所を散策。
でもその後、ある人との再会で展開が変わったのだ!
というのも、昨日市場で出会ったおじさんと街中で再会し、事の成行きを説明すると、
「俺は近くに住んでるし、その人たちも知ってるから、事情を説明してみるよ、任せておけ!」
こうなればトルコでは話は早い。でもこういう人に出会わなければ、物事がスムーズにいかない事も結構ある。
早速その家に向かって、仲介人になってくれた。信頼出来る人が間に居るだけで、どれだけ違うか。
昨日市場でいろんな人に声かけておいて無駄ではなかったなーーー。
運を引き戻した感じーー。こういう展開こそ旅の醍醐味。
最終日だったからすっきり!
つづく