アンタクヤで感動した食材とは
アンタクヤのホームレストランで食材を次から次へと味見させてもらったが、その中でも群を抜いてインパクトのあるものを少し紹介したいな。
一つは天然の高山タイムと言えるなー。栽培ではなく天然のもので、且つ庭ではなく高原や山に生えているタイムなのです。
普通のタイムとは比べ物にならないほど香りが強いということ。
通常スパイスとして料理に加えられるタイムと違って、これは食材として使われ、前菜のサラダやピクルスにして食べられる。
これはレモンとオリーヴオイルの中に漬けたもので、使う時に緑オリーヴと一緒にまぜて食べるのだとか。
2番目はスルクと呼ばれる乾燥チーズ。トルコ全土では地域によってケシとも呼ばれるものだが、チョケレッキと言う乳の脂分を取ってしまったものから作ったものや、チーズを作った後の残り汁でもう一度作られたチーズを言う。カッテージチーズともいえるかな。
これを塩と一緒に固めて、干して、冬用の保存食にして、茹でた麺の上に削って食べたりする。
ここでは、クミン、シナモン、ミント、黒コショウ、塩、赤唐辛子、タイムを加えて練って丸めたあと、3日間日陰で乾燥させるそうだ。
食べさせてもらったけど、しっとりしたクッキー見ないな食感だし、カラスミのような味がした。
オリーブオイルの中に漬けてあって、朝食に欠かせない一品らしい。
それとザクロ酢だ!
トルコ全土のスーパーや商店にもザクロ酢は売ってはいるが、ほとんどが工場製だし、味は似てるけど、ザクロの果汁はほんの少しで、何だか騙されてる気分だ。
勿論本物のザクロ酢を味わった後にそう感じてしまうのだが、、。
はやり手作りで添加物や余計なものが入ってない分味は確かだった。
兎に角ザクロの酸味も味も濃厚だ!
東部、東南トルコはザクロの栽培に適した気温で高いので、夏には多くの実をもたらす。そのザクロの実を取って、一粒残らず潰して果汁をとり、あくを取りながら、じっくり煮詰めてから出来上がるもの。
とにかく手間のかかるものだし、量もそんなに多くとれるわけじゃない。
こういう風に果汁を取って煮詰めるやり方は、ブドウや桑の実、リンゴ、テンサイなどからも作られるけど、酸味の多いザクロは他と違って料理の調味料として使いがってがいい。
主にサラダや冷菜として、オリーブオイルと一緒にかけると魔法のように味が変わる。バルサミコ酢と同じように使えるんじゃないかなーー。
来年この地域に改めてくるので、是非ザクロ酢を作る工程をこの目で見たいって言うのが第一の願いかな。想像は出来きたり、ネットで見れたとしても、自分の目で見るって言うのは興奮度も違うし、やはり別物。その時の感動が大事なのさ。
ちなみに今じゃ日本のネットでも安いザクロ酢は買えるって話だけどね。
一先ず試して御覧なさい。