アンタクヤ・イスケンデルンで食べた脳殺ヨーグルトスープ
アンタルヤの港町・イスケンデルンにやってきて、街中で知り合ったおじさんにお勧めの郷土料理店を紹介してもらった。
ホーム・レストランっていうお店で、見たとおり肝っ玉母ちゃんと優しい旦那さんという組み合わせ。
お母さんは、
「初め手作りのお菓子屋さんから初めてから、その後レストラン業も始めたの。アンタルヤ県に残る郷土料理を、現地の素材を使って、質のいいものを提供したいの。」
信念のある言葉だったし、愛嬌のあるおっかさんに、一気に仲良くなった。
お勧めの料理を出してもらい、その中でも印象的だったヨーグルトスープがショッキングな味で、一口で脳殺されたのだ。
それがこのスープ。”ボラニ又はボラニエ”と言うスープで、ヨーグルトスープと言っても、酸っぱくもなく、薄くもなく、マイルドでコクのあるスープだった。
この日はほうれん草と羊肉が入ったものだったけど、ソラマメやかぼちゃが入ってるものもあるようだ。
そのスープに魔法をかけるのがヨーグルト。これは塩入りのヨーグルトと呼ばれる。
山羊のヨーグルトで作られるが、夏から秋にかけて絞った山羊の乳からヨーグルトつくる。牛の乳で作ろうとすると凝固して失敗してしまう。ヨーグルトの菌を加えて、しっかりと固まった後に火を入れてかき混ぜる。濃くなっていくので、火から下ろす時に塩を加えて作るのが特徴。気温が高い地域の為、乳製品を長く保存させるために作られる。
何と1年以上は保存が効くと言うから驚きだ!
食感もヨーグルトっぽくないペースト状。朝食にパンにぬって食べる事もあるそうだし。
この塩入りヨーグルトとスープに加えられる肉から出るエキスがすごい組み合わせとなって、素晴らしいヨーグルトスープに仕上がる。
正直トルコで食べるヨーグルトスープの中でベスト1に輝くものと言えるかな。
食事後も、オーナーと話が盛り上がって、いろんな食材や料理を少しずつ味見させてもらった。
話が盛り上がるとやはり楽しいし、美味しいおもいをするのです。へへへ。