トルコ料理紀行 ~全土制覇へ!食探求の旅~

トルコ料理を紐解く旅に出かけた。トルコ中をくまなく旅し、食べまくり、触れ合いのなかでトルコの食を探し求めていく。

スィノップからドゥラアンへ

スィノップ県のどの名物を調べようと考え込む。

スィノップの名物もいろいろあるが、見ごたえがあって面白そうなもの、、。

4年前、スィノップ県の内陸部にあるボヤバットを訪ねた時に、子羊の丸焼きのようなものを見たことがあった。

その時は、単なる肉焼きとだけ認識していて、あまり興味の対象ではなかった。

 

今回改めてスィノップ県を訪ねてみると、2度目の訪問だからなのか、以前とは違うものに興味がいく。

そしてそのケバブについて人に尋ねてみると、ボヤバットの町以外にもこのケバブで有名なドゥラアンという町があるという。

話を聞いていると、とても単なる丸焼きには思えず、逆に行ってみたくなった。

 

 

スィノップの中心からボヤバットまで約2時間。そこからドゥラアンという町まで30分。ボヤバットからドゥラアンへはバスがないので、乗り合いタクシーに乗る。

これは通常のタクシーではないので、4人集まれば出発。一人8リラ(400円)で行ける。

 

知り合った方にドゥラアンの友人にコンタクトしていただき、今回案内してもらえることになった。

ホテルはないので、教員宿舎へ荷物を置いた。

 

市長さん他、数か所あいさつに訪れた後、少し近隣をドライブ。

この地域は今、お米も収穫の繁忙期。

刈り取ったところは、すでにモミを天日干ししている。

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トルコで米の収穫を見れたのは今回が初めて。

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ヨーロッパからの機械を導入し、一気に刈り取る。モミと藁が分かれ、藁は粉砕して田んぼへ。

モミはトラクターで運び乾燥。

 

機械が刈り獲れないところは手狩り。

 

日本のようにきれいに育苗して、田植え機で植えていないのだそう。

モミを直播しているため、間隔が摘んでいる。

こうすると米同士で栄養を取り合うし、収穫量も半分だそう。

 

ただモミから苗に育苗する施設や技術がまだまだ伝わっていないし、それをする手間と経費があるのなら、生産量が落ちても、直播したほうがいいとの事。

 

とても、日本の近代的な米作についても興味があったよう。雑草の駆除にかなり手こずっているので、どうにか日本の薬か作り方で解決してほしいとの願いも受けた。

 

米の収穫を見ていると日本と錯覚してしまう瞬間もあるが、でもやはりトルコ。

 

トルコでも土地の名前で商標登録がなされているのは、カスタモヌ県のトスヤとスィノップ県のドゥラアンだそうだ。

カスタモヌには商標はまだだが、オスマンジュック米が近年名を知らしめた。ここの米もほとんどオスマンジュックとしてプリントされブランド米として売られているという。

 

トルコの米はイランやインド、タイとは違い長いお米は食べない。

パスタのように茹でてザル上げする方法もしない。

種類によっては、日本米と同じようなふっくら丸いお米もあるので、とても食べやすい。

 

ここのピラフを食べたが、炊き方が良かったのか、産地のお陰か、新米だったのか、とてもおいしくいただいた。